季節の変わり目や体調の変化などで、肌の調子がゆらいだりはしませんか？
それはもしかしたら「敏感肌」と言われる状態かもしれません。
赤みや痒み、ヒリヒリなどの肌の敏感症状は、スキンケアやメイクが思うようにいかなくなり、気持ちが落ちこむ原因のひとつ。

今回の記事では、美容家の永松さんに、「敏感肌」の原因と仕組みと、敏感肌を健康な肌へ育てる方法を教えていただきました。
トラブル知らずの素肌で、あなたらしい毎日を過ごしませんか？

敏感肌とは？

実は「敏感肌」という肌質はなく、医療用語とも異なるので、定義は曖昧なのです。
一般的には敏感肌とは「何らかの要因で肌のバリア機能が低下して、反応を起こしやすくなっている肌」の総称を指します。
最近では、季節の変わり目の寒暖差や花粉などのアレルギー、またマスクが原因で起こる肌トラブルも敏感肌と表現することが多いですね。
反応を起こしやすくなっている肌は、湿疹、赤み、ヒリヒリ、化粧品が滲みる、痒みなどの症状が表れます。

• 揺らぎやすい敏感肌
• 代表的な肌トラブル

敏感肌になる原因とは？

敏感肌になる原因は様々ですが、大きく分けると「内的要因」と「外的要因」があります。

敏感肌になったと感じる時は、バランスを崩した身体がSOSサインを出している状態。
生活習慣や身体の調子を振り返って、原因を把握することが改善への近道ですよ。

 

敏感肌にならないために、今日からできる予防法

実は「自分は敏感肌」と思っている人の8割以上は、生まれつきの敏感ではなく「後天的な敏感肌」です。
生まれつきアトピーなど皮膚疾患があり、常に薬を使っていたり普通の化粧品が使えないという人は一握りで、後から敏感症状が出てしまった、または一時的に敏感になっている人がほとんどなのです。

まずは、健康な素肌を育む

様々な要因の影響を受けにくくするには、「健康な肌」が必要不可欠。
そのために、肌の基礎力を上げ、敏感になる原因をなるべく避けましょう。

まずは肌の基礎力の向上です。大切なのは、資本となっている身体が健やかであること。
バランスの取れた食事、適度な運動で汗をかく、湯船に浸かって身体を温める、睡眠をしっかりと取るなどの規則正しい生活が大切です。
遠回りに感じるかもしれませんが、実は予防に重要な効果を発揮します。

また、肌を守るために、スキンケアでは、強いクレンジングや石鹸、角質ケアのやりすぎのような「落としすぎ」に注意をしましょう。
摩擦の多いスキンケアは避けて、タオルや枕カバー、マスク、メイク用具など肌に触れるものを清潔に保ちましょう。肌にダメージを与える紫外線を防ぐことも大切です。
これらの対策を行うことで、敏感肌になるリスクを減らすことができます。

• 適度な運動
• 肌に優しい洗顔

 

敏感肌の方が選ぶべき化粧水とは？

敏感肌の時、肌のバリア機能は低下した状態です。この時、肌の内部はセラミド不足になっている可能性があります。
セラミドは、もともと肌内の細胞間脂質に存在する成分で、肌のうるおいをキープしてバリア機能を保つ上で重要な働きがあります。

セラミドが足りていないと乾燥や敏感肌の原因にもなるので、すでに乾燥や敏感が気になるという人はセラミドをサポートしてくれる化粧品がお勧めです。
また、水分保持に役立つヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合されているものも良いでしょう。
赤みが出やすい人なら、抗炎症成分であるグリチルリチン酸2K、アラントイン、アルニカ花エキスなどが配合のものもお勧めです。

肌に合ったスキンケアは、敏感肌の悩みを解消する手助けをしてくれます。
美しい素肌で、明るく自分らしい毎日を過ごしませんか。

＜参考文献＞「正しい知識がわかる美肌事典」（高橋書店）

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